■■ひきこもりQ&A■■

Q:ひきこもりは病気なのでしょうか?
A:ひきこもりは病気とは限りません。ただ、背景に精神疾患がある場合もあります。一般の人が見分ける事は困難ですので、少しでも不安な場合は、ぜひ専門機関の受診をお勧めします。

Q:何が原因かわからなくて困っています。
A:ひとりひとりに個性があるように、ひきこもりの原因も人それぞれです。ご本人にもはっきりとした原因がわからない事もあり、さまざまな問題が積み重なって起きていると考えられます。ご両親が育て方を悔やんだり、原因探しに躍起になったりするような事は望ましくありません。それよりも、お子様を信じて、少し距離をとり、ご自分の生活を楽しむことをお勧めします。

Q:子供が不登校です。このままひきこもってしまうのでしょうか?
A:ひきこもりの問題を抱える方に不登校経験者が多いことは事実ですが、不登校の人がすべてひきこもりになってしまうわけではありません。ひきこもりの原因は必ずしも不登校に限定されているわけではありません。

Q:暴力に耐えられない。
A:「ありのままの本人を受け入れる」とはいえ、暴力に甘んじているのはいけません。「暴力はしてはいけない。」とはっきりと話す一方で、 どのような言動がご本人にとって悪い刺激になってしまうのか考え、その言動を避ける必要があります。それでも収まらない場合は、暴力から避難すると同時に、警察の介入が必要なときもあります。

Q:相談出来る機関がわからない。
A:まずは電話をかけてみる事です。そこで、ご自身、ご本人の状態について話してみて、相談に応じて貰えるかどうか確認してみてください。相談に応じてくれる機関が見つかったら、実際にご家族で訪問して見てください。信頼関係を持てる支援機関を見つけることがとても大切です。

Q:ご本人が相談に行くことを拒否します。ご家族が相談に行くことにも反対します。
A:ご本人自身が相談に行くことを拒否しているのであれば、 無理やり連れて行こうとする事は好ましくありません。ただ、ご家族が相談に行く事については、「家族として心配だから相談に行く」と勇気を持ってご本人に伝える事が大切です。

Q:昼夜逆転の生活を改善させたい。
A:まずは昼夜逆転の原因が、単に夜更かしをしていて朝起きることが出来ないのか、昼間みんなが活動している時間にひきこもっている事への罪悪感や不安感を持ってしまっているのか、その理由によって解決策も変わって来ます。前者の場合は、「日光を浴びる」「一緒に食事を取って規則正しい生活を取り戻す」「軽い運動をする」などにより、体のリズムを元に戻すことで改善が可能です。後者の場合、まずはご本人が楽しいと思える日中の活動を色々を探して見るのが大きな解決策の一つです。